【雪道運転の心得】冬の運転、これに注意!

冬の雪景色は魅力的ですが、雪道には危険がいっぱいです。安全に旅行を楽しむために、知っておくべき雪道運転の基本と注意点を分かりやすく解説します!

【雪道運転の心得】冬の運転、これに注意!

冬の銀世界の中でドライブするのは魅力的ですが、雪道には危険が伴うのも事実。特に観光で訪れる方は、雪道の運転経験が少なく、思わぬ事故に繋がることも…。
ここでは、冬道を安全に走るための重要な心得を分かりやすくご紹介します。
出発前の準備から走行する際の注意事項をしっかり押さえて、「備えあれば憂いなし」の精神で、冬の旅を最後まで満喫しましょう!

出発前の儀式!車の雪下ろし

どんなに急いでいても、運転前には車に積もった雪を完全に払い落とすことが鉄則です。
特に、ヘッドライト・テールランプ・ウインカーなど、車の上前後左右の雪を落として、自分の存在と意思を周囲に伝えられる状態を整えておきましょう。屋根に積もってる雪は、走行中にフロントガラスに滑り落ち、視界を遮る大きな原因となります。
また、雪下ろしにはスノーブラシが必要です。
レンタカーを利用する場合は店舗に確認して有無をチェックし、ない場合は近くのホームセンターで購入しましょう。
出発時間も雪下ろしを想定した時間設定を!

「急」な運転操作は厳禁!意思表示は早め早めに

当然ながら、雪が積もるとセンターラインや停止線などの道路標示が見えなくなる事態に。
地元の人でも雪の積もり始めは不安になるので、雪道の運転に慣れていない旅行者にとっては、より不安に感じますよね。
ここで重要なのは、早め早めの「意思表示」です。
「意思表示」はブレーキ・ウィンカーなどの「止まりますよ」「曲がりますよ」などの意思を早め早めに伝えるということ。
同時に、ブレーキも早め早めにかける必要があります。
急ブレーキ、急ハンドル、急加速などの「急」のつく運転操作はもってのほかです。
スリップの原因となり車が制御不能になってしまうので、特にハンドルをきる際には手前でしっかりと速度を落としつつ、車間距離は夏場の2倍以上を意識して、後続車や周囲の状況にもアンテナを張って運転しましょう。

市街地あるある!排雪による雪山に潜む危険!

排雪場所が限られている市街地では、道路の両脇に高く積みあがった排雪による雪山が度々出現します。
交差点などの見通しを極端に悪くし、対向車はもちろんのこと、歩行者の存在もより見えにくくなります。
路面標示の停止線は雪で見えなくなるので、標識に注意して徐行し、左右の安全確認を徹底しましょう。
雪山で2車線が1車線になることもしばしば。
雪国の運転は、常に「譲り合い」の精神が必要です。

早朝は要注意!除雪車後の路面と時間帯

主要な道路の除雪作業は、通勤・通学に影響が出ないよう、深夜から早朝にかけておこなわれることが一般的です。
この除雪車が発動する時間帯の直後は、路面の雪が取り除かれたばかりで、かえってつるつるに凍結していることが多く、除雪後の運転はより注意が必要です。
除雪車を見かけた際には、安全な距離をとって、誘導員の指示に従って走行しましょう。

雪国あるあるの標識「これ何の意味?」

積雪のある地域では、路面標示が見えなくなることもあり、道路の境界線や車線を知るための目印があります。
「矢羽根」と呼ばれる赤白シマシマの下向き矢印の標識は、吹雪などで視界が遮られても、矢羽根が指し示すエリアを意識して走行することで、道路外への逸脱を防ぎ、安全運転をサポートするもの。
反射材や発光タイプもあり、夜間や悪天候時も確認しやすいよう工夫され、ドライバーだけでなく除雪作業の目印としても欠かせない存在です。

いかがでしたでしょうか。
冬の北海道ドライブは、真っ白な銀世界との出会いがある一方で、雪道の運転に慣れていない方は、細心の注意が必要であることも事実です。
この記事でご紹介した、除雪後のツルツル路面や雪山に隠れた見通しの悪さなど、冬道特有のポイントを頭に入れておくだけで、ぐっと安心感がアップします。
どうか「譲り合い」の精神をもちながら、安全運転を心がけて、北海道ならではの特別なドライブを心ゆくまでお楽しみください!